持続可能性を考えた農業の構築と
SDGsへの取組み
江戸時代は「循環型社会」だった
江戸時代の約250年間、日本は鎖国をしていました。そのため外国から侵攻もなく、国内でもほとんど戦争のない平和で素晴らしい文化を発展させた時代でした。日本には石油などの化石燃料はほとんどなかったため、すべてを国内のエネルギーや資源でまかなっていました。
専門のリユース・リサイクル業者もたくさんいました。壊れた物の修繕業者はもちろん、紙や衣服、古傘の回収業者や、人間の排出物(下肥)も貴重な資源として扱われていました。もともと物資が少なく、新しい物は高価で簡単には手に入らなかったので、何でも貴重な資源として、ゴミにしないで再利用し使い続けていたのです。
「江戸時代は、人口も安定し、国内だけの物質収支で成り立っていた循環型の持続可能な社会だった」と言われています。
サーキュラーエコノミーの概念
「サーキュラー・エコノミー(循環経済)」は、持続可能な社会の実現に向けた、新たな経済の概念です。
これまでの私たちの経済活動は、自然界から資源やエネルギーを取り出し、製品を作り、そして廃棄するという一方通行でした。消費された資源をリサイクル・再利用することなく、「使い捨て」の形で消費されてしまうため、リニア・エコノミー(直線的経済)と呼ばれます。
その結果、資源やエネルギーの不足、地球温暖化、廃棄物処理などの環境問題が現れました。
その反省を踏まえ、リニアエコノミーの”延長線上”にあるのが、リサイクリングエコノミーです。
しかし、リサイクリングエコノミーは、「Reduce(減らす)」「Reuse(再利用する)」「Recycle(リサイクル)」の3Rの考え方、リサイクルを中心とする考え方で、「廃棄物をどのように有効活用するか」という”廃棄の発生”が前提で成り立っています。
それに対して、生産・消費・廃棄のそれぞれの段階で円を描くように循環させ、資源やエネルギーの消費、廃棄物の発生を少なくする。同時に、その循環の過程でも価値を産み出すことによって、経済成長と環境負荷の削減の両立を目指そうという経済、サーキュラー・エコノミーの概念が提案されています。
サーキュラーエコノミーは、そもそもの原材料調達・製品デザイン(設計)の段階から回収・資源の再利用を前提としており、廃棄ゼロを目指しています。
また、サーキュラーエコノミーの推進を通じて、様々な異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせなどの連携や、革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発、組織改革、行政改革、地域活性化、地域のつながりの再構築など、様々な分野や人脈づくりにつながることも期待されています。
「サーキュラー・エコノミー(循環経済)」は、江戸時代の「循環型社会」とは異なり、環境への負荷を減らすだけでなく経済成長も同時に実現しようという点が大きな特徴です。
私たちが目指すのは「循環型農業」です
農家では大量の農業用プラスティックが使用されています。
ハウスやトンネル用の塩化ビニールフィルム質のもの
・農業用廃ポリエチレン系
マルチ用ポリエチレンフィルム
ハウスやトンネル用のクリーンテート
農酢ビや農PO(軟質系)
・肥料袋、培土袋
私たちは、農業残渣・農業廃プラはゴミではなく資源と考えます。
農業残渣・農業廃プラを処理する際に発生する熱で、タービンを回して発電ができるのではないか、あるいは、農業廃プラから有効な資源を取り出すことはできないか、と考えました。
発電ができれば、それを暖房費に充当し、生産コストを大幅に削減することが可能です。また電照時間を長くすることで、通年栽培も可能になります。
生産コストを削減できれば、スタッフの賃金もアップできるし、削減できた資金を基に、生産物の加工や販売をしたりと、事業を膨らませることだってできる・・・と夢が広がります。
農業所得が向上することで、経営体質も改善され、後継者に意欲を持たせることができる、離農者を減らすことができる、販売や品質の向上につながるなど、現在の農業が抱える問題が改善されると確信しています。
発電だけではなく、農業残渣・農業廃プラを資源に変える、環境保全装置「資源回収再生装置」の開発もすすめています。
農業残渣・農業廃プラはゴミではなく資源とし有効利用する、その資源は再生エネルギーを生み出し、農業の未来を変え、持続可能な農業を生み出します。
持続可能な農業への取組み
農業で出るゴミを循環利用すること(「循環型農業」)は、持続可能な農業につながります。
「サーキュラー・アグリカルチャー(循環型農業)」「サステイナブル・アグリカルチャー(持続可能な農業)」のためには、自然由来で環境負荷の少ない肥料や農薬を使うこと(有機農業)や、近隣地域で生産された農産物を選ぶことで、エネルギー消費や温室効果ガスを減らすことにつながる考え方(地産地消・フードマイレージ)など、「生産を増やし、無駄を減らす」ことが大きな課題です。
持続可能な農業を構築することは、持続可能な社会に直結します。ホッタバイオファームは、これからも農と食のあり方を追求します。
“事業を通じて社会貢献を”私たちの想い
2015年、国連は現在の世界をより良いものにしていくため、「貧困をなくそう」、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「人や国の不平等をなくそう」など、17に及ぶ「持続可能な開発目標」通称、SDGs(Sustainable Development Goals)を決議しました。
SDGsが目指す方向性は、「For Earth, For Life」。
開発途上国だけでなく、先進国も対象として、世界全体で自国や世界の問題・課題に取り組み、2030年までに貧困を終わらせ、問題を解決していくというコンセプトのもと、世界的な目標とターゲットとなりました。
世界を変えるための17の目標
2015年、国連は現在の世界をより良いものにしていくため、「貧困をなくそう」、「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「人や国の不平等をなくそう」など、17に及ぶ「持続可能な開発目標」通称、SDGs(Sustainable Development Goals)を決議しました。
SDGs(エスディージーズ)が目指す方向性は、「For Earth, For Life」。
開発途上国だけでなく、先進国も対象として、世界全体で自国や世界の問題・課題に取り組み、2030年までに貧困を終わらせ問題を解決していくというコンセプトのもと、に17のゴール・169のターゲットから構成されています。
SDGsの達成に貢献
社会と企業が持続的に発展することを目指し、世界が目標に掲げるSDGsの達成に向けて、ホッタバイオファームはこれからも事業活動を通じてチャレンジしていきます。